Facebook上で超簡単にeコマースができるOndango, いよいよ一般公開へ

今週一般公開されたOndangoは、企業が自分のFacebookページ上でeコマースできる、というアプリケーションだ。そのショッピングシステムは簡単にセットアップでき、顧客はこの居心地の良い(?)ソーシャルネットワークの中にいながらにして、買い物ができる。

お客にはセキュアなトランザクションが提供され、また買い物に関してFacebookのヴァイラルでソーシャルな機能を利用できる。Facebook上のeコマースという新しいサービスに顧客が違和感をおぼえないために、Ondangoは、商業者が容易に統合できるだけでなく、そのデザインがFacebookらしさを極力維持している(下の画像)。

Ondangoが作り出すショップの例が下の画像だ。ドイツのバンドが自分のFacebookページでコマースをやっている。Ondangoはベルリンに社籍のあるドイツのスタートアップだが、アプリは英語、スペイン語、ポーランド語の各言語に対応している。

Facebook上のコマースをお客にとって使いやすくするための決め手としてOndangoでは、ユーザがアプリのリクエストを受け入れる必要がない。お客はただ、その企業のファンページへ行くだけだ。

Facebook上のコマースアプリはすでに数多くあるが、企業の採用、顧客の利用ともに、どうもぱっとしない。Ondangoの協同ファウンダでCEOのJosé Matías del Pinoが言うには、Facebook上でeコマースを展開するのは難しいと感じる企業が多くて、自分の本来のFacebookページではなく、eコマースのために別途、新たなソーシャルチャネルを使うやり方が多かったのだ。

また一方、消費者のほうは、Facebook上で買い物なんかしたらクレジットカード情報などが’共有’されてしまうのではないか、と心配する。そこでOndangoでは、eコマースがFacebookのファンページ上で最初から最後まで行われる。ユーザは商業者のサイトにリダイレクトされたりしないが、処理はすべてOndangoのサーバ上で行われるので、Facebookが買い物情報にアクセスすることはできない。

ユーザが買い物を友だちと共有したり、コメントしたり、コメントにさらにコメントしたり、買い物についてウォールに投稿することなどはできるが、del Pinoがあくまでも強調するのは、ショップのコンバージョンレートの確保だ。そのためにこそ、Facebookらしいデザインにこだわり、簡単で使いやすく、そして、アプリのリクエストを要しないようにしたのだ。

リクエストを要するアプリにすると、アプリをホストする側(たとえばOndango)が、ユーザのFacebookデータにアクセスすることになる。すべてのFacebookアプリが、そうしている。しかしOndangoのチームがベータ時に発見したのは、アプリリクエストがあるとユーザの80%は買い物をしなくなることだった。

そこで、OndangoはFacebook上のデータマイニングとかクロスプロモーションなど高度な情報機能をすべてあきらめて、消費者が信頼できるソリューションを選んだのだ。カード情報をはじめ、お金と個人情報がからむeコマースでは、消費者の信頼がなければ何も始まらない。

Ondangoは、自身の収益源として商業者から月額の手数料と小額のトランザクション料金を徴収する。料金プランはサイズやショップの在庫量に応じて3段階ある(詳しい料金体系はここに)。なお、現在は30日間の無料試用期間がある。

Ondangoは、ベルリンのFounder Institute出身で、非公開ベータの間は50名あまりの顧客と総額15万ユーロのトランザクションを扱った。ベルリン大学と、一部のエンジェル投資家から、4万ユーロを投資されている。

また同社は、バルセロナで行われた全ヨーロッパ対象のスタートアップコンペWhite Bull Summitで入賞した。

詳しくは、下のビデオを見ていただくとともに、Ondangoのホームページも訪ねていただきたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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