Lispの創案者、ジョン・マッカーシー逝去(84歳)

Lispの創案者であり、現代人工知能の父ともいうべきジョン・マッカーシー(John McCarthy)が今日(米国時間10/24)逝去した。

マッカーシーはプリンストンで〔映画「ビューティフルマインド」のモデルにもなったノーベル賞受賞者〕有名なジョン・ナッシュの下で数学を学び、その後、アメリカと当時のソ連の科学者の間で世界で最初のコンピュータ同士のチェス対局を実現させた。この対局の通信にはテレグラフが使われた。

マッカーシーはAIはElizaのようにユーザーとやりとりできる対話的なシステムでなければならないと信じた。これは最近になって Siriのようなサービスで実現されつつある。マッカーシーの研究室は誰にもオープンで、自由闊達な討論を奨励した。彼は1972年にACM(Associationfor Computing Machinery)からチューリング賞を、1991年にブッシュ大統領(父)からアメリカ国家科学賞を授与された。

マッカーシーは1927年にボストンで生まれたが、家族とともにカリフォルニアに移った。彼はカリフォルニア工科大学(Caltech)の教科書で独習していたため、同大学に入学を許されると最初の2年を飛び級で進級した。博士号は1951年にプリンストン大学から授与された。

マッカーシー自身の書いた記事によると、Lispを開発した動機は自分が自由に利用できる限定されたリソースのチューリング・マシンが欲しかったからだという。

10月はコンピュータ界の巨人が相次いで没する月となった。マッカーシーの業績はわれわれの身の回りの無数のコンピュータとインターネット上で、陰に陽に今後も長く利用されていくことだろう。

via hackernews

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+)

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