【竹久梦二】人形物语Ⅲ

 3

 お冬ふゆさんの人形は病気でした。

 ちいさなお医者様は、大きな時計を出して、人形の脈をとりながら「ははあ」と小首をかたげました。

 お冬さんは、心もとなさに、

「先生、いかがでございましょう」

とたずねました。先生は手を拭ふきながら、

「なあに、ちょっとした風邪ですから御心配には及びません。お子様方は夜おやすみの時、おなかを出さないように気をつけて下さい」

と言いました。

冬的人偶病了。

小醫生拿出大手錶,按在人偶的脈搏上,「原來如此!」,說著這話不斷的點著頭。

冬擔心地問道:

「醫生,怎麼樣啊」

醫生一邊擦手一邊說:

「沒事,只是有點感冒用不著擔心。小孩子夜裡睡覺的時候,注意不要露出肚臍。」



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