謎のロボット、ディズニーが特許取得~お土産を持ち歩く必要がなくなる?(1)

ウォルト・ディズニー・カンパニーがユニークな特許を取得した。スター・ウォーズに出てくるMSE-6シリーズ修理ドロイド、通称マウス・ドロイドにそっくりな見た目のロボットだ。「ロボット・シェルパ」(Robotic Sherpa)と呼ばれ、好きなときに収納物にアクセスできるモバイルロッカーと説明されている。

好きなときというのは文字通りの意味で、必要なときにロッカーが来園者(ゲスト)のところまで移動してきてくれるのである。ディズニーランドに限らず、さまざまなテーマパークにロッカーは備え付けられてはいるが、ロッカーに預けたものをすぐに使いたくても、自らが足を運ばなくてはならない。

一度想像してもらいたい。入園するときは雨が降っていなかったので入り口のロッカーに傘を預けたら、急に雨が降ってきてずぶ濡れになりながら取りに戻る自分の姿を。しかし、このロボット・シェルパに預ければ、傘の方からやってきてくれるわけであり、気まぐれな天気を考慮して、万が一のために傘をカバンの中に忍ばせておく必要がもうなくなるのである。他にも買ったお土産を持ち歩く必要がなくなるし、お弁当や子供用のおむつなども必要になったら呼び出せばいいわけだ。

この移動式ロッカーは、ゲストの現在地もしくは指定された場所のいずれかに呼び出すことができる。また、人ごみの中を移動するのに役立つ近接センサーとしてカメラを搭載しており、映像はコントロールセンターに送られ管理されるようだ。使い方によっては防犯カメラの機能も果たせそうである。実際に米国では、ロボットの警備員がテーマパークを巡回していることもある。

ロボットを用いて荷物の出し入れをするというと近未来な感じもするが、既にわれわれの生活の中で同等の機能を擁したロボットが実働していることをご存じだろうか。

ソフトバンクロボティクスの「Servi」(サーヴィ)は、配膳・運搬ロボットとしてさまざまな飲食店で活用されている。例えば、物語コーポレーションは「焼肉きんぐ」242店舗、「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」68店舗の計310店舗で、サービィ443台を順次導入し、稼働を始めている。

サーヴィの場合、客が配膳・運搬のために呼び出すわけではなく、スタッフがあらかじめ設定したルートをたどって目的のテーブルまで料理を運搬するシステムだ。しかしロボットの働きでモノが移動して顧客の問題が解決される点は、ロボット・シェルパとの類似性を見い出せるのではないだろうか。

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