【日语共读】《挪威的森林》连载 49



01

体の中の何かが欠落して、そのあとを埋めるものもないまま、それは純粋な空洞として放置されていた。体は不自然に軽く、音はうつろに響いた。僕は週日には以前にも増してきちんと大学に通い、講義に出席した。講義は退屈で、クラスの連中とは話すこともなかったけれど、他にやることもなかった。僕は一人で教室の最前列の端に座って講義を聞き、誰とも話をせず、一人で食事をし、煙草を吸うのをやめた。

我的体内彷佛失落了什么,但却没有东西可以填补,遂成了一个单纯的空洞搁在那儿。身子也于是轻得颇不自然,只有声音空中回荡。一到礼拜天,我便比以往更频繁地到学校去听讲习。讲习相当枯燥,我既不愿和班上的那伙人说话,也不知该做些什么。我一个人坐在教室的第一排末位听讲习,不跟任何人说话,不吃东西,也不吸烟。


 五月の末に大学がストに入った。彼らは「大学解体」を叫んでいた。結構、解体するならしてくれよ、と僕は思った。解体してバラバラにして、足で踏みつけて粉々にしてくれ。全然かまわない。そうすれば僕だってさっぱりするし、あとのことは自分でなんとでもする。手助けが必要なら手伝ったっていい。さっさとやってくれ。

五月底学校里闹学潮,他们叫嚣着要"大学解体"。好哇!要解体就快呀!我心想。让它解体,然后搞得七零八落的,再用脚去踩个粉碎好了!一点也无所谓。这么一来,我也落个轻松愉快。以后想做什么就做什么。需要帮手的话我也可以帮呀!要做就快吧!


 大学が封鎖されて講義はなくなったので、僕は運送屋のアルバイトを始めた。運送トラックの助手席に座って荷物の積み下ろしをするのだ。仕事は思っていたよりきつく.最初のうちは体が痛くて朝起きあがれないほどだったが、給料はそのぶん良かったし、忙しく体を動かしているあいだは自分の中の空洞を意識せずに済んだ。僕は週に五日、運送屋で昼間働き、三日はレコード屋で夜番をやった。そして仕事のない夜は部屋でウィスキーを飲みながら本を読んだ。突撃隊は酒が一滴も飲めず、アルコールの匂いにひどく敏感で、僕がベッドに寝転んで生のウィスキーを飲んでいると、臭くて勉強できないから外で飲んでくれないかなと文句を言った。

学校既被封锁,课也就上不成了,我便开始到货运行去打工。我坐在载货车的助手位,负责上货卸货。工作比想像中更为吃重,头几天腰酸背痛,早上简直都快爬不起来了。可是待遇还算不坏,而且只要一忙起来,我就不会意识到自己体内的空洞了。我一个星期中有五天在货运行上白天班,三天在唱片行上夜班。不打工的晚上,我就在房里一边喝威士忌一边看书。"突击队"是一点儿酒也不能喝,光是闻到酒味就敏一感得不得了,每当我躺在床上喝威士忌时,他就开始抱怨,说是味道太重,害得他念不下书,要我到外头去喝。



02

「お前が出て行けよ」と僕は言った。   「だって、りょ、寮の中で酒飲んじゃいけないのって、き、き、規則だろう」と彼は言った。   「お前が出ていけ」と僕は繰り返した。彼はそれ以上何も言わなかった。僕は嫌な気持になって、屋上に行って一人でウィスキーを飲んだ。    六月になって僕は直子にもう一度長い手紙を書いて、やはり神戸の住所あてに送った。内容はだいたい前のと同じだった。そして最後に、返事を待っているのはとても辛い、僕は君を傷つけてしまったのかどうかそれだけでも知りたいとつけ加えた。その手紙をポストに入れてしまうと、僕の心の中の空洞はまた少し大きくなったように感じられた。    "你出去嘛!"我说。 

"你出去嘛!"我说。

"可是明明规定不能在宿舍里喝酒的呀!"他说道。

 "你出去!"我又重复了一次。

 他也就不再说什么了。但被他这么一闹,我也觉得心烦,便独自到屋顶上去喝威士忌了。

 到了六月,我又给直子写了一封长信。仍是寄到神户她家里去。内容大致同前。在文末,我加了一段话,我说我等她的回音等得好苦,我只想知道自己是不是已经伤害到她了。当我把信投入信箱时,我觉得自己心中的空洞彷佛又扩大了。


今日主播--漓

图文编辑 | 薪火相传

责任编辑 | 日语之声


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