ソニー、PlayStation Suite SDKを11月提供。言語はC#、AndroidとVitaで動く仮想マシン

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本日開催の TGS 2011 ソニー・コンピュータエンタテインメント 基調講演より。PlayStation Suite 規格ソフトウェア開発キットのベータ版が11月から開発者向けに提供されることが発表されました。 PlayStation Suite (プレイステーション スイート) は、Androidスマートフォンやタブレット、PS Vitaなどで「プレイステーション」品質のゲームやアプリを提供するブランド。

具体的には、 Xperia PLAY やソニータブレットですでに動いている初代PSゲームのほか、独自の仮想マシンで動くクロスプラットフォームなゲームやアプリがPS Suite に含まれます。後者は専用のハードウェアのかわりに仮想マシンのかたちをとったもうひとつの「プレイステーション」規格のようなもの。新たに提供されるのはこのPS Suite 規格ソフトウェアのためのSDKです。

1月のPS Suite 発表以来この独自規格については続報がありませんでしたが、今日の基調講演では11月からベータ版のSDKを提供し、来春以降には実際のPS Suite ゲームやアプリをリリースする予定が発表されました。そのほか明らかになったのは、
  • 開発言語にはC#を採用
  • 高速な3Dエンジン
  • ノンゲームアプリのためのUIツールキットを含む
など。PS Suite 規格のソフトウェアを動かすためには、デバイスがソニーから PlayStation Certified を取得している必要があります。現在発表されている対応機器は ソニータブレット 2機種、ドコモから発表されたばかりのXperia PLAY、そしてPS Vita。

開発者にとってPS Suite向けに開発する利点は、 PS Certified 機器ならばクロスプラットフォームで動くためデバイスごとにSDKを使い分ける必要がない、ゲームやアプリを作り易いSDKが用意される、ソニーの審査とライセンス契約が必要なかわりに、一定の品質を確保したPS Storeで販売できるなど。基調講演では、Vitaとタブレットで同一の簡単なアプリが動く、VitaとXperia PLAYで3Dシューティングが動く様子などが実機でデモされています。

またPlayStation Certified 機器向けに、10月下旬からPS Storeで初代PSゲームなどのコンテンツを提供する予定も発表されています。多少ややこしいことに、こちらはPS Suite SDKで作る仮想マシン用とはまた別。PS Suite規格のゲームやアプリは来春以降です。

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