「/var/log/dmesg」ファイルは、Linuxがブート開始直後からファイルシステムがマウントされるまでの

ログが保存されるファイルです。


「/var/log/dmesg」ファイルは、「dmesg」コマンドによって生成されます。

Linuxはブートされる際にカーネルがメッセージを一時的にバッファに描きだしますが、

その内容を表示するコマンドが「dmesg」コマンドです。

このバッファがリングバッファ(循環バッファ)と呼ばれる構造になっており、

容量の上限に達すると先頭に戻って古いメッセージが上書きされ消えてしまうようになっています。


Linuxは起動時に「/var/log/dmesg」ファイルに内容を描きだすことで、

起動時のカーネルのメッセージを残すようにしているのです。

この処理は、ブート時にスクリプトによって行われます。

(Red Hat系のディストリビューションであれば/etc/rc.d/rc.sysinitに記述されます)


ブート時の情報ですから、特に起動時のカーネル周りのトラブルが起こった時には参照が必須となるファイルです。