【日本文学】银河铁道之夜(9)C


《银河铁道之夜》是日本作家宫泽贤治创作的童话叙述一个贫苦而孤独的少年在梦中和好友乘坐火车畅游银河的故事。

作者以其神妙之笔建构了一个繁华似锦的银河世界,美不胜收的景致下又隐含了一个悲哀孤独的情感世界。





         

ジョバンニ切符C


 第九章  乔班尼的车票(C)

 

  青年はかすかにわらいました。

「いえ、氷山にぶっつかって船が沈みましてね、わたしたちはこちらのお父さんが急な用で二ヶ月前一足さきに本国へお帰りになったのであとから発ったのです。私は大学へはいっていて、家庭教師にやとわれていたのです。ところがちょうど十二日目、今日か昨日のあたりです、船が氷山にぶっつかって一ぺんに傾きもう沈みかけました。

 

      刚才的灯塔看守总算看出了点眉目来,他问青年人。青年微微笑了笑,说:“是这样。我们乘坐的船撞到冰山上,沉没了。因为这孩子的父亲有急事,两个月前先回国了,我们是随后出发的。我在大学里读书,是他们俩的家庭教师。正好是第十二天,也就是今天或昨天。船一下子撞在冰山上,船体突然倾斜,然后就开始下沉。


月のあかりはどこかぼんやりありましたが、霧が非常に深かったのです。ところがボートは左舷の方半分はもうだめになっていましたから、とてもみんなは乗り切らないのです。もうそのうちにも船は沈みますし、私は必死となって、どうか小さな人たちを乗せて下さいと叫びました。近くの人たちはすぐみちを開いてそして子供たちのために祈ってくれました。けれどもそこからボートまでのところにはまだまだ小さな子どもたちや親たちやなんか居て、とても押おしのける勇気がなかったのです。それでもわたくしはどうしてもこの方たちをお助けするのが私の義務だと思いましたから前にいる子供らを押しのけようとしました。けれどもまたそんなにして助けてあげるよりは、このまま神のお前にみんなで行く方がほんとうにこの方たちの幸福だとも思いました。それからまたその神にそむく罪はわたくしひとりでしょってぜひとも助けてあげようと思いました。

 

       海面月光微薄,浓雾弥漫。救生艇左舷已经有一半淹没在水里,人们全上去肯定要同归于尽。我就拚命叫喊,‘让小孩子们先上去吧’。旁边的人立刻闪出一条路,并为孩子们祈祷。然而到救生艇之间,还有很多更小的孩子和他们的家长,我实在没有勇气去推开他们。但当我想到拯救这两个孩子是我义不容辞的责任时,还是推开了前面的孩子。可又一想,既然想拯救他们,莫不如把他们送到上帝面前,更能使他们获得真正的幸福!至于那违背上帝意志之罪,可由我一人承担,说什么我也要搭救这两个孩子。



       けれどもどうして見ているとそれができないのでした。子どもらばかりボートの中へはなしてやってお母さんが狂気のようにキスを送りお父さんがかなしいのをじっとこらえてまっすぐに立っているなどとてももう腸もちぎれるようでした。そのうち船はもうずんずん沈みますから、私はもうすっかり覚悟してこの人たち二人を抱いて、浮べるだけは浮ぼうとかたまって船の沈むのを待っていました。


       看看眼前的情景,我知道自己是无论如何也办不到的。小艇上挤满了与孩子们诀别的家长,母亲们疯狂地最后亲吻自己的孩子,父亲们忍着悲痛,呆立在那儿。那场面实在令人断肠。不一会儿,大船开始迅速下沉,我们紧靠在一起,已经做好充分准备。我要紧紧抱住这两个孩子,能漂多远就漂多远。最后只有等船沉了。







誰が投げたかライフブイ(注:救生圈)が一つ飛んで来ましたけれども滑ってずうっと向うへ行ってしまいました。私は一生けん命で甲板の格子になったとこをはなして、三人それにしっかりとりつきました。どこからともなく〔約二字分空白〕番の声があがりました。たちまちみんなはいろいろな国語で一ぺんにそれをうたいました。そのとき俄に大きな音がして私たちは水に落ちもう渦に入ったと思いながらしっかりこの人たちをだいてそれからぼうっとしたと思ったらもうここへ来ていたのです。この方たちのお母さんは一昨年なくなられました。ええボートはきっと助かったにちがいありません、何せよほど熟練な水夫たちが漕いですばやく船からはなれていましたから。」


       此刻,不知什么人扔过来一只救生圈,可一滑又漂走了。我竭尽全力将甲板的一块木格子拆卸下来,于是三人如获救星似地牢牢抱住它。这时不知从哪里传来赞美歌,顿时大家用各国语言齐声合唱。与此同时,一声巨响,我们随即掉入水中。我想这大概是被漩涡吞没,便紧紧搂住两个孩子。当我模模糊糊思考时,就来到了这里。这孩子的母亲前年过世了。小汽艇上的人们肯定会得救的,有那么多技术熟练的船夫驾驶着迅速离开了大船。”


そこらから小さないのりの声が聞えジョバンニもカムパネルラもいままで忘れていたいろいろのことをぼんやり思い出して眼が熱くなりました。

 

(ああ、その大きな海はパシフィック(注:太平洋)というのではなかったろうか。その氷山の流れる北のはての海で、小さな船に乗って、風や凍りつく潮水や、烈はげしい寒さとたたかって、たれかが一生けんめいはたらいている。ぼくはそのひとにほんとうに気の毒でそしてすまないような気がする。ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう。)ジョバンニは首を垂れて、すっかりふさぎ込んでしまいました。


       周围响起一阵叹息和祈祷声,乔班尼和康贝内拉也膝陇回想起经历的各种各样的事情,眼圈红了。

       啊,那片大海是叫太平洋吧?在冰山河流北边的大海上,不知什么人乘坐小船,与狂风,与冻结的潮水,与刺骨的严寒作斗争,他在全力以赴。我实在同情那个人,并感到过意不去。我究竟能为那个人的幸福做些什么呢?乔班尼垂着头,陷入深思。


「なにがしあわせかわからないです。ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。」

 燈台守がなぐさめていました。

「ああそうです。ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」

 青年が祈るようにそう答えました。

そしてあの姉弟はもう、つかれてめいめいぐったり席によりかかって睡っていました。さっきのあのはだしだった足にはいつか白い柔かな靴をはいていたのです。


   “何为幸福,我也搞不清。其实,无论多么痛苦的事,只要能正道直行,即使赴汤蹈火,也能一步步接近幸福。”灯塔看守安慰道。

    “是呀。为了达到至高无上的理想境界,就要饱尝各种苦涩,这是上帝的旨意。”青年也祷告般地回答。

      姐弟俩精疲力尽地靠在座背上东一头西一个地睡着了。男孩子刚才还是赤裸的双足,不知何时已穿上一双洁白柔软的小皮鞋。



主播 | nami

小编 | reno

责编 | 日语之声

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