山の手
「山の手」とは元々、高級住宅街のことを指します。日本の住宅街は一戸建ての住宅が多く、近くには学校や公園やスーパーなどがありますが、道は細かく複雑で、他所から来た人には迷路のようなところです。
住宅地は人が少ないので東京で会っても空気がよく、閑静なのが特徴で、通勤・通学時以外の時は通りを人が歩いていることすらまれなほどです。
また、車やバイクも少なくバスはありません。近くの駅まで徒歩で移動するのが大半で、子供や主婦はみんな自分の自転車を持っています。駅やスーパーには「駐輪場」と言って、自転車をとめるところが必ずあります。
下町
「山の手」の反対語は「下町」になります。東京地方では、浅草辺りを指します。
山の手と比べて物価が安くて食べ物がおいしく、人と人の距離が近いのが特徴です。下町は昔ながらの「江戸っ子気質」のひとが多いと言われています。
下町は住宅地と小工業地が混在しているので「落ち着かない」と感じる山の手の人がいる反面、「人情味があっていい」と思う人もいます。日本のの下町に近い環境に育った人は、外国から来た人でも懐かしさを感じることも多いです。
日本の交通と住宅
日本では大部分の地域は住宅地区ち商工業地区に分かれています。家から駅までは徒歩か自転車、そこから電車や地下鉄を乗り継いで学校や会社に行きます。
それ以外の人は自家用車で通勤します。毎朝大勢の人が一斉に住宅地から市街区の学校や会社に向かうために、電車も高速道路も必ず大変混雑します。
しかし繁華街を離れて住宅地に帰宅すれば、バスもなく車もすくないので大変静かです。だから住宅地では自転車が大変便利で、主婦や学生は必ず自転車を持っています。
玄関
人口が密集しているアジアの国の中では、日本は一戸建てが非常に多い国です。だから集合住宅は「家」とは余りいいません。「部屋」と言うことが多いです。
日本の家の特徴は、玄関があることです。諸外国にも靴を脱ぐ習慣の国もありますが、玄関は特にありません。
家の中は玄関より一段高くなっています。それで他人の家に入ることを「家に上がる」と言うのです。低くなっている玄関で靴を脱ぐので、泥は家の中に入りません。それで玄関を「土間」ともいいます。
日本のお風呂
玄関とは反対に、お風呂は掘り下げてあります。だから見た目は浅いですが足を入れると深くなっています。
日本のお風呂は、西洋式のバスタブとは違って、首まで漬かるために深く作ってあるのです。日本にとっては、お風呂に入ることは娯楽活動の一種です。特に寒い夜は外から帰ってきて暖かいお風呂に漬かると疲れが取れて天国のように気持ちがいいのです。
特に雪の降る、寒い静かな夜は格別です。以前と違い最近はどのアパートにも風呂場がありますが、多き湯船に入りたくて銭湯に行く人もあります。
台湾人の住宅条件
台湾人は住宅を決めるときに、交通が第一で環境はにの次です。交通さえ便利ならば環境は悪くても気にならないそうです。
台湾の友達に聞くと、「冷房をつければ空気汚染は関係ない、テレビをつければ騒音を聞こえない。だから環境は関係ない」と言っていました。
だから「顶好」のような場所に住みたがり、必然的に商工業地区と住宅地を分けることをしなくなります。それで、台北のような町並みが出来上がります。
日本人の住宅条件
反対に、日本人や欧米人は環境が第一です。家に帰って落ち着けるいい環境なら、多少は交通が悪くても我慢します。
だがら「ドーナツ現象」となります。これは、都心部から約一時間離れた郊外地に、ドーナツの輪のように住宅が密集する現象を言います。
しかし最近は、経済の安定に伴って日本や欧米の閑静な銃住宅を嗜好する人も増えてきています。それで、諸国と台北市の近郊にゆったりした集合住宅を建築することも多くなってきました。