【日本民间故事】猫的报恩

猫の恩返し




昔、ひどい貧乏寺に和尚さんが1人で住んでいて、年寄りのみけ猫を1匹かわいがっていました。ある日、和尚さんが村人の法事に出かけ、夜遅く寺に戻ってきたら、長い間飼っていた猫が化け猫になっていたので、怖くなりました。

从前,有个和尚住在一个穷庙里,疼爱着一只老三色猫。有一天,和尚去村里做法事,晚上很晚才回到寺庙里,发现多年饲养的猫成精了,他感到很害怕。


三毛猫が「長い間、可愛がってもらいましたが、私もとうとう化けるような年になりました。化けるところを和尚さんに見つかってしまっては、もうここにいられません、お暇します」と言って、丁寧に頭を下げると、お寺を出て行きました。

三色猫说:“承蒙多年宠爱,我也终于到了成精的年龄了。既然您已经发现我成精了,我就不能在这儿再待下去了。告辞了。”猫礼貌地低头致谢后,走出了寺庙。


それから10日ばかり経った頃、村の長者の家でおじいさんが亡くなり、葬式を出すことになりました。ところが、いざ葬式を始めようとすると、大雨が降ってきて、仕方なく、日を変えて別の寺の和尚さんを呼んで来ましたが、いくらお経を唱えても、晴れなくて、野辺の送りが出来ませんでした。

此后过了10天左右,村里财主家死了老爷爷,要举行葬礼。但是,正要开始举行葬礼时,天就下起了大雨。财主只好更改出殡的日子,请来别的寺庙的和尚。可不管和尚怎么念经,天总是不晴,尸体就不能送到墓地。


その晩、三毛猫がやってきました。三毛猫が和尚さんに、「私が今夜、顔を出したのは、長い間可愛がってもらったお礼をしたいからです。明日、おじさんが亡くなった長者の家に行って、お葬式をしてください。必ず葬式を出せるようにしますから。」と言ったかと思うと、三毛猫はさっさと寺を出て行きました。

那天晚上,三色猫回到了和尚身边,对和尚说:“我今晚来见您,是来感谢您多年的照扶,明天您去死了老爷爷的那个财主家,主持葬礼。葬礼一定能举行的。”三色猫说完就迅速地离开了寺庙。


朝になっても雨は止まず、ますます大ぶりでした。和尚さんは、衣をつけ、袈裟をかけて長者の屋敷に出かけました。和尚さんは胸を張って、「私に葬式をさせてくれ、必ず天気にしてみせるから」と言いました。

到了早晨,雨依然下个不停,而且下得越来越大。和尚穿好衣服,披了袈裟,到了财主家。他充满自信地说:“让我来主持葬礼吧,我肯定会求得天晴的。”


和尚さんはおかんの前に座って、ゆっくりお経を読み始めました。すると、雨が小降りになってきたかと思うと、たちまち太陽が顔をのぞかせてきました。長者は喜んで、待ちに待った葬式が始まり、無事に野辺の送りがすみました。

和尚在棺材前坐下,慢慢地开始念经。于是,雨水变小了会儿工夫,太阳露出了笑脸。财主很满意,开始举办等了已久的葬礼把尸体平安地送到了墓地。


長者は和尚さんにたっぷりお礼をあげました、そればかりか、和尚さんの評判は遠くまで伝わり、大きな葬式には必ず和尚さんを呼ぶようになったのです、おかげで、今にも潰れそうだった貧乏寺は、立派なお寺に立て直し、弟子や小僧も増えて、和尚さんは一生幸せに暮らしたと言うことです。

财主给了和尚很多谢礼。不但如此,和尚声名远扬,大型葬礼时大家一定来请这个和尚。多亏三色猫的帮助,几乎要倒塌的穷庙重建为豪华的寺庙,弟子和小沙弥也增加了,和尚从此过上了幸福的生活。




本期主播:萝卜

本期小编:KUMO

责任编辑:日语之声


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