ついに来たかニューロチップ!IBMが新世代コンピュータチップを発表

nci 曰く、

IBMは8月18日(現地時間)、知覚・活動・認知といった脳の持つ能力をエミュレートする新世代の実験的なコンピューターチップを発表した。IBM初のニューロシナプティックチップでは、脳などの生体システムにおいて、スパイキングニューロンとシナプスの間に起こる現象を再現するという(プレスリリース、 Technology Reviewの記事、 CNN.co.jpの記事、 本家/.)。

現在、45nmのSOI-CMOS技術で製造された2種類のプロトタイプがテスト中で、ともに256のニューロンが実装されている。ただし、一方は262,144のプログラム可能なシナプスが実装されているのに対し、もう一方には65,536の学習用シナプスが実装されている点が異なる。このチップを使用するシステムは「cognitive computer」と呼ばれ、現在は手書き認識やピンポンゲームのプレイ、車の誘導といった単純なプログラムを実行可能になっているという。将来的には100億ニューロン、100兆シナプスのシステムを、消費電力1キロワット、容積2リットル以内で実現することを目標としているとのこと。

タレコミ人としては、今まで研究論文レベルの発表が企業のプレスリリースになったということで是非、実用チップの発売などに結びつくことに期待したい。

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