(天声人語)チョコより手紙を

    2018年2月14日05時00分

  チョコを贈る習慣もよいけれど、バレンタインデーには心をこめて手紙を書こう。日本製紙連合会がそう呼びかけて8年目の冬を迎えた。とかくネットで用が足りる時代、あえて紙に書くことを条件にしたコンテスト。過去7年で2万4千余通が寄せられた▼20歳の女性はアルバイト仲間の男性に宛ててつづった。「バイト終わりに終電に向かって2人で走るあの時間が大好き。間に合ったーって笑いながら乗る電車が楽しくて。でも本当は終電なんか逃がしちゃえばいいのに」。迷って消した跡が何行もある▼夫婦の手紙も多い。「仕事しかできない人。俺が稼いでるんだと上からの人。結婚22年なのに私の誕生日覚えてない人。でも私がいないと駄目みたいだから、隣にいてあげる」と56歳女性▼大学受験をめぐって54歳男性が長男に。「春に『浪人したい』と言ってきた時、オレは怒鳴りました。10代の1年をムダにしてほしくなかった。しかし、お前はテレビも見ず、必死の姿を見せつづけてくれた。結果はまだわからないが、お前は合格、父親のオレは不合格やね」▼短い書簡は想像を誘う。「たまには実家に帰りなさい。コロッケあるよ」と32歳女性が弟に。「離婚してしまったけど落ち着いて考えるとやっぱり好きかも」と43歳の女性が元夫につぶやく▼主催団体の事務局で各年の受賞作を読んだ。誤字など愛嬌(あいきょう)、はやる心が脱字に表れ、書き直しは誠意を伝える。読むほどにジンと来る。自分宛ての手紙ではないけれど。

△用が足りる:顶事,能满足需要
△逃がす(にがす②):(他动,一类)错过,丢掉(机会)(チャンスを逃す);放跑掉(逃げられる);放跑,放掉(逃げさせる)
△コロッケ:炸牛肉薯饼
△つぶやく(呟く③):(自动,一类)嘀咕,嘟囔(ブツブツと小さい声でいう。くどくどと独り言を言う)
△はやる(逸る②):(自动,一类)急躁(焦る);精神振奋,干劲十足(勇み立つ)

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