日本語の森 N1文法-11

~ないものでもない

意味(いみ): 全く(まったく)できないことはない、
       少し(すこし)可能性(かのうせい)がある。

接続(せつぞく): V(V)ない+ものでもない

1.この会社(かいしゃ)で昇進(しょうしん)できないものでも
ないけど、私(わたし)の能力(のうりょく)では
かなり難しそう(むずかしそう)だ。

2.この商品(しょうひん)売れない(うれない)ものでもないけど、
儲け(もうけ)は望めそう(のぞめそう)もないね。

3.大盛(おおもり)ラーメン(らーめん)食べた(たべた)後(あと)だから、餃子(ぎょうざ)は食べられない(たべられない)ものでもないけどきついな。

4.今日中にこの仕事(しごと)を終わらせろ(おわらせろ)、
って言われた(いわれた)から、残業(ざんぎょう)すれば
できないものでもないけどなぁ・・・

5.チャン(ちゃん)さんは日本語(にほんご)ができない
ものでもないけど、話して(はなして)いると、
時々頭(ときどきあたま)が混乱(こんらん)するよ。

6.クラシック(くらしっく)音楽(おんがく)は聴かない(きかない)ものでもないけど、聴き始めて(ききはじめて)5(5)分(ふん)で寝て(ねて)しまう。

7.このパソコンでビデオ編集(へんしゅう)でき
ないものでもないけど、めっちゃ
時間(じかん)かかってしまうよ。

8.あの子(こ)ちょっとタイプ(たいぷ)で付き合えない(つきあえない)ものでもないけど、変(へん)なうわさ
聞いた(きいた)からこわいな。

9.先日(せんじつ)発売(はつばい)された新車(しんしゃ)、買えない(かえない)ものでもないけど、家賃(やちん)が払えなく(はらえなく)なりそうだ。

10.このケータイ、もう3年(ねん)も
使って(つかって)愛着(あいちゃく)がわいて、使えない(つかえない)ものでもないけど、まだ捨てられない(すてられない)。

文法: ~ものを

意味: AすればBになるのに

接続: な形容(けいよう)詞(し)+ものを
   (過去の話に使うことが多いので、
    ~たものを、で使うことが多い)
例文:

1.もっと早く話してくれればよいものを。
  なんで話さなかったんだ。

2.私(に相談すればよかったものを、
  何とかお金を作ったのに。

3.私においしいものおごってくれれば、
  その問題の答え教えてあげたものを。

4.毎日勤勉に宿題すればよかったものを。
  うちの子は夏休みの終わりになっていつも泣きながら
  宿題やってるよ。

5.あと5分早く支度すればよかったものを。
  でんしゃがもう行っちゃったじゃない!

6.社長は彼のためを思って厳しくしているものを、
  彼は社長の気持ちがわかってないな。

7.あの先生は一回でもいいから保護者に謝ればいいものを。
  くびになってしまったよ。

8.先週の週末に彼女のフェイスブック聞けばよかったものを、
何で聞かなかったんだろう!

9.パソコンの練習しとけばよかったものを。
  パソコンの資格がないせいで面接に落ちた。

10.あの時予備の薬を持っておけばよかったものを、
   おかげで救急車で運ばれてしまった。

文法:~をものともせずに

意味: 難しいことにも負けないで

接続: 名詞+ものともせずに

例文:

1.困難(こんなん)をものともせずに前進(ぜんしん)しろ!

2.貧困(ひんこん)をものともせず、
  彼女は強い女性に育っていった。

3.五体(ごたい)満足で生まれず(うまれず)、苦労させたが、
  障害をものともせず育ってくれた。

4.妻はうちの経済事情をものともせず、
  子どもたちを立派(りっぱ)に育ててくれた。

5.文化の違いをものともせず、
  彼らは見事に国際結婚した。

6.年齢差をものともせず、20歳も離れているのに両親を
  説得して結婚した。

7.暑さをものともせず、炎の中に
  飛び込んで子供を助けた。

8.運動不足をものともせず42キロのフルマラソンを
  見事走りぬいた。

9.幾多の困難(こんなん)をものともせず、彼は
  一代(いちだい)にして莫大(ばくだい)な財産(ざいさん)を
  築き上げた(きずきあげた)。

10.周りからの批判をものともせず、
   彼は人助けに人生をささげた。

11.未経験をものともせず、恥(はじ)を捨て、
   仕事に励(はげ)めば、きっと一人前になる。

12.悪天候をものともせず、
   彼は恋人のもとへ向かった。

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