产经抄5月6日日语新闻听写

今月14日は「種痘記念日」である。1796年のこの日に、英国の医学者、エドワード・ジェンナーが行った実験に由来する。当時、死亡率の高い天然痘は悪魔の病気として恐れられていた。ただし酪農の従事者だけは、かかっても軽症で済んでいた。

ジェンナーは牛の天然痘のウィルスを健康な人に接種、つまり種痘を試みた。その結果人間の天然痘に対して予防効果があることを確かめた。免疫をつくり出すワクチンの始まりである。雌牛を意味するラテン語のvacca(ワッカ)が、ワクチンの語源となった。ジェンナーと実験に協力した牛に敬意を評したものだ。ワクチン接種はそのご世界に広がっていく。世界保健機関WHOが天然痘の根絶を宣言したのは1980年でした。その四年前まで日本では予防接種が行われていた。四十代後半から上の世代の二の腕には今も種痘の跡が残っているはずだ。

ワクチンは新型コロナウィルスのパンデミック、世界的大流行に歯止めをかける切り札でもある。ワクチンと治療薬の開発費用を集めるための国際会議が8日オンラインで開催された。日本を含め、各国が資金提供を表明して合計画はおよそ8千600億円にも足している。

現在ワクチンの開発競争の先頭に立っているのはジェンナーの名前を冠して、2005年にイギリスオックスフォード大学に設立された研究所である。アメリカの報道によれば、既に臨床試験が行われ、9月にも緊急使用できる可能性が出てきた。種痘はジェンナーの贈り物と呼ばれる。開発しただけではない。価格を抑えて、多くの人がOKを受けられるようにあえて特許を取らなかったからだ。もうひとつの贈り物が届くのが待ち遠しい。

令和2年5月6日【産経抄】

你可能感兴趣的:(产经抄5月6日日语新闻听写)