中国琵琶の伝統と現代音楽

陽春白雪 古曲

伝統できな琵琶曲として名高い。中国ではこの曲が余り有名で、素晴らしい音楽の代名詞でもある。明るくて、すがすがしいメロディに活発なリズムで、冬が去り、生気が溢れる春が来た様子を奏でる。


                   

                   

寒鴉戯水 汉乐古曲

曲は優雅な旋律、清新な格調、独特な韻律で、寒鴉が水の中でゆったりとくつろぎ、追いかけたり、遊んでいたりする様子を表現。全曲は三段落に分けられ、段落ごとにはっきりとし、典型的な板式変奏体である。もともとは潮州音楽の有名な筝曲で、琵琶名家の劉宝珊氏よって琵琶曲に編曲され、潮州音楽の旋律色彩や変化などがうかがえる。

スワン  現代琵琶曲 劉徳海作曲

スワンは中国琵琶演奏家、作曲家劉徳海が作曲した「人生編」の中で最も代表的な一曲で、旋律が優美で、清々しさが溢れる風格。新しいテクニックが多く駆使され、白鳥の美しさを描き、琵琶の芸術上の新しい可能性も表現。また、作曲家の自由な精神、高遠な志しという人生観も表れている。

彩雲追月  王範地 編曲

この曲は中国伝統の五声音階で作曲され、メロディーがシンプルで、軽快な流れのように、抒情的で美しい。見事に夜空の光景を表現。

天山之春  王範地編曲

天山山脈は中国新疆にあり、南北に山裾を通ってシルクロードが続いていた。軽快で優美な旋律は、緑に萌える天山の春の喜ばし情景を奏でる。

琵琶譚詩    三木稔作曲

1997年三木稔が初めて中国琵琶に挑み"オーケストラアジア"のために作曲した[琵琶協奏曲]の第ニ楽章。このソロ版がやや短くセットされた。技術先行しさすい中国琵琶の別の魅力を探し、日本の音階を持ちいれ、琵琶の胴を打つ効果を交えそのバラードの味がより濃厚に伝えられている。

霸王卸甲  琵琶武曲

紀元前202年に起こった楚の項羽と漢の劉邦との戦いで、楚の項羽が壮絶な決戦の末、敗れ去り、甲(かぶと)を卸いで自決するまでの様子を描く。全曲を通じ、琵琶のあらゆる高度な演奏技法が要求されており。覇王・項羽の英雄像、爱姫・虞美人との悲絶な別離の物語が中国の映画や劇、曲芸の中に永遠なテーマとなっています。琵琶は歴史の絵巻みたいに一巻一巻をめぐる。その絵巻は(一)陣营の太鼓(二)昇帳 (三)点将一 (四)点将ニ (五)出陣 (六)接戦 (七)垓下酣战 (ハ)楚歌 (九)別姫 (十)鼓角甲声 (十一)逐骑出围 (十二) 追兵(十三)众军归里

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