F1用語集日本語篇

用語

説明

アウト・イン・アウト
out-in-out
外內外

コーナーを曲がる時のアプローチ方法の一つ。進入前はアウトから、進入中にインに、進入後をアウトで抜けるアプローチの事であり、一般的な走法である。

アウトラップ
Out lap
出站圈

ピットアウト直後の周回の事。また「インラップ」はピットインの周回の事である。
青旗 後方から速いマシンが接近している事を知らせる旗。この旗を振られた選手は後方マシンの為に進路を譲らなければならない。
赤旗 レース続行が出来ないと主催者が判断した時レースの中断を知らせる旗。
アップライト サスペンションの構成部品で上側のアームのこと。アップライトはブレーキやホイールを支える大事な役目を持っている。
アプローチ コーナーへの進入方法の事を一般的に「アプローチ」と言う。アプローチには「アウト・イン・アウト」などがある。
アール(R) 鈴鹿の130R等のようにコーナー名に付く「R」は、コーナーの半径(メートル)を表している。よって130Rは半径130メートルのコーナーだという事になる。
アンダーステア フロントのダウンフォース不足などから起こるもので、マシンが曲がりにくい傾向の事。この場合、ドライバーがステアリグハンドルを切っても、切った分だけ曲がってくれないことになる。また「オーバーステア」は逆の意味である。
イエローブック 正式名称を「FIA year book of automobile sport」といい、モータースポーツ全般に関するレギュレーション(規則)について書かれた本の事である。「イエローブック」とは表紙が黄色である為にこう呼ばれる。
イヤープラグ 耳栓に無線イヤホンが付属した物。
インスペクション 「検査」を意味する英単語で、モータースポーツにおいてはコースの安全検査の事を指す場合が多い。またインスペクションを行う係員の事をインスペクターと呼ぶ。
インスペクター コースインスペクションを行う係員の事を指す。また、モータースポーツにおいてインスペクションとはコースの安全検査の事を指すのが一般である。
インターミディエイトタイヤ レインタイヤの1種で、中間コンディション用のもの。
インダクションポット エンジン吸気を取り込む為の構造であり、ドライバーの頭上にある穴の事。そこから走行風により圧力の高まった空気をエンジンに送り込むと、エンジン出力が向上する為、インダクションポッドが利用される。
インラップ ピットイン時(ピットインする)の周回の事を指す。また「アウトラップ」はピットアウト時の周回を指す。
ウイング ダウンフォースを得る為に付ける翼の事。ノーズ部分に付けられるウイングの事をフロントウイング、マシン後部に取り付けれるものをリアウイングという。
ウイングボーン サスペンションアーム形状の一つで、96年型ティレル024が有名である。サスペンションアームの空気抵抗低減、リア部への空気を整流にする等の理由からサスペンションアームにカバーを取り付けた構造の事である。「ウイングボーン」とは、ウイング(翼)のような形状をした骨組みからそう呼ばれる。
ウエット 雨天やは・未・┐譴討い襪海箸鮖悗后」
ウエットレース 雨により路面が濡れた状態の場合に、参加マシンの半数以上がレインタイヤを装着してスタートするレースの事。または単に雨の中行われるレースのこと。
ウォーマー 略さず言うとタイヤウォーマー。タイヤの温度を下げずに一定に保っておくためにかけられるもの。タイヤ交換時にウォーマーを外す。
ウォームアップ走行 決勝当日の朝にセッティングやコースの確認のために行われる走行セッションの事。
エアインテーク インダクションポッドの同意語。エンジン吸気を取り込む為の構造であり、ドライバーの頭上にある穴の事である。走行風で圧力の高まった空気をエンジンに送り込む事によりエンジン出力が向上する為、インダクションポッドが利用される。
ABS 「Anti-lock Brake System」の略。急ブレーキでホイールスピンを防ぐことが可能。
エキゾースト 市販車で言うところのマフラー。エンジンの排気効率を良くするためのもの。
エキゾーストノート エキゾーストを通して聞こえる排気音の事を指す。
エスケープゾーン コースわきの何もないスペースの事を指す。コースアウトしたマシンが減速できるよう、サンドトラップになっている場合が多い。
NAエンジン 「Normal Aspiration Engine」の略。いわゆる自然吸気エンジンのことで、エンジンに送り込む空気を強制的にではなく自然に取り込むもの。強制的に空気を送り込むエンジンをターボ・エンジンという。
FIA(フィア) 国際自動車連盟の事を指す。なお現在の会長はかの有名なマックス・モズレーである。いろんなレギュレーションを決めているのはここである。
FOCA(フォカ) F1製造者協会の事を指す。F1に参戦しているチーム(コンストラクター)の組合として発足され、現在ではグランプリの運営を担当している。また、かの有名なバーニー・エクレストンはFOCA会長である。
エンジン マシンの動力となる大事なパーツであり、モノコック後部に取り付けられギアボックスと結合している。また、動力以外にもマシン後半部を支える骨組みの役目も果たしている。現在はNA(自然吸気)エンジンが使われているが、規定としては以下のものが挙げられる。4ストロークのレシプロ・エンジンのみとし、ディーゼル、ロータリー、2ストローク等のエンジンは禁止であり、排気量は3000ccで、過給も禁止である。また、シリンダー数は10までとし、シリンダー断面は円形でなければならない。ここで4ストロークエンジンというのは、市販車エンジンと同じ、吸気→圧縮→爆発→排気の4行程により動くエンジンの事である。現在全チームがいわゆるV10エンジンを使用している。
縁石 コーナーに設けられた、傾斜の付いた石部分。縁石にはだいたい赤白(青白の所もある)の模様が付けられていて、それ以上は危険だという事を知らせる役目も兼ねている。
オイルクーラー オイルを冷やすための装置の事。
オーバーステア アンダーステアの逆の意味で、切ったステアリングに以上にマシンが曲がってしまう状態を指す。対策としては、リアウイングの調整などによるリアダウンフォースを増やす事が挙げられる。
オーバースピード スピードの出しすぎの事。
オーバーテイク 追い越しの事。
オーバーヒート エンジンが高熱になり過ぎるてしまうこと。当然この状態が続くとエンジンブローを起こしてしまう。
オーバーレブ エンジンの回転(rev:revolutionの略)が上がりすぎてしまう事を指す。この状態はエンジンには非常に悪いため、レブリミッターという制御装置を付けている。
オープニングラップ レースでの、スタート直後の1周目の事を指す。ようするにスタートの周回のこと。
オフィシャル レースの運営を担当する人の事。オフィシャルはレース中に、フラッグを振ったり、アクシデント時の対処などの仕事をする。
カーナンバー 参加マシンはFIAによって定められたカーナンバーをマシン表面に付けることになっている。カーナンバー「1」番は前年のワールドチャンピオンに与えられるので、チャンピオンが在籍するチームが「1」、「2」を付ける事になる。そして、「3」番以降は前年のコンストラクターズランキング順に与えられる。しかし、「13」のみは縁起が悪いとされ欠番になっている。
カウル モノコック外側の車体カバー。
カウンターステア 後輪が滑りマシンのバランスが崩れた瞬間に後輪の向きとは逆方向にステアリングを切ること。
完走 レースを走りきる事を指す。また、F1においてはレース距離の90%以上を走行していればその後マシンを止めても完走扱いとなる。
ギヤ いわゆる速度調節のための歯車。速度とエンジン回転数を合わせることを役目とし、普通は6速ギアと使用している。
黄旗 コース上の危険をドライバーに知らせるための旗である。また、この旗が出されている区間での追い越しは禁止となる。危険の程度によっては振動提示されたり、2本提示されたりする。この区間の終了はグリーンフラッグによって知らされる。
ギヤボックス エンジンからの動力を変速させながら後輪に伝える装置の事で、トランスミッションあるいはそれを覆う構造全般を指す。また、現在は前進6速+後進1速が標準である。また、ギヤボックスはリアサスペンションを支える骨組みも兼ねている。だいたい6速もしくは7速にリバースがある。
空力 いわゆる空気力学。流体力学と同じような分野で、こちらは空気について取り扱う。英語ではエアロダイナミクスという。
グッドイヤー アメリカのタイヤメーカー。
クラッシュ マシンが何かに衝突すること、又は衝突により壊れる事も指す。
クラッシュテスト すべての参加マシンに義務付けられている、マシン強度テストの事である。このテストに合格しないとレースに出ることができない。
グラベルベット エスケープゾーンの一つで、コースアウトしたマシンを減速させる役目を持っている。コーナー外側の広いスペースの事である。単にグラベルということが多い。
グランドエフェクト ウイングのみでなくマシン全体で空力性能を考えてダウンフォースを生み出すこと。
グランプリ 最高クラスのレースカテゴリにつけられる称号。フランス語で「大賞」という意味。
グリーンフラッグ 黄旗による危険区間の終了を示すための旗。
グリッド レーススタート時のマシンの並び順や並ぶ場所の事。一般にスターティング・グリッドという言葉で聞くことが多く、今のような2列に並ぶグリッドの事をスタッガード・グリッドという。また、フォーメーションラップ時のグリッドの事はダミーグリッドという。
クリッピングポイント コーナーを曲がる時、マシンとコーナーのイン側が最も近づく地点の事であり、旋回曲線の頂点にあたる。このポイントをミスしてしまうとコースアウトしてしまうことがある。
グリップ タイヤが路面をとらえようとする力の事を言う。グリップ力を左右するものに、タイヤ自身の性能、マシンのダウンフォース、マシン重量等がある。十分なグリップがないとコーナリングがきつくなってしまい、コーナーでの追い越しなどができなくなってしまう。
グレーデッド・ドライバー レーシングドライバーに与えられる名誉の一つであり、基準が設けられている。基準とは以下の条件のいずれかを満たす事である。①過去5年間でのワールドチャンピオン
②過去2年のF1で1シーズン中に2回以上入賞すること
③前年度インディ500の優勝
④前年度国際F3000のチャンピオン。ただし、グレーデッド・ドライバーを除くドライバーの中で3回以上予選首位を獲得している事。 
以上が条件である。グレーデッド・ドライバーにはあらゆる国際格式のレースに無条件で参加できる権利が与えられる。ただし、F3選手権には参加できなく、ライセンスが発給された国以外で行われる世界選手権以外のレースにも参加できない。
クローズドサーキット 市街地サーキットと違いレース専用に作られた閉じたコースのこと。基本的にGPの行われるサーキットはほとんどがクローズドサーキット。
黒旗 違反を犯したマシンに出される旗でピットインしなければならない。通常10秒ペナルティという10秒間の強制ストップさせられる。
公式予選 決勝のスターティンググリッドを決定するためのタイムトライアル(タイム競争)であり、土曜日午後に行われている。参加マシンは規定の走行時間、走行周回の中でコースを周回し、この走行時間中のラップタイムが予選タイムとして記録される。
コースマーシャル 競技中、コースの各所で競技を監視するとともにコース状況の維持作業に従事するオフィシャルのこと。クラッシュが起きたり、リタイアしたマシンが出た場合などに撤去作業したりする。
コースレコード そのコース(サーキット)で出された歴代最速タイムのことを指す。
コスワース フォードのエンジン製作を担当する会社。正式名称コスワークス・エンジニアリング社といい、創始者マイク・コスティン、キース・ダックワースの名前を組み合わせてつけられた名前である。
コックピット ドライバーの座席の事。
コンストラクター 製造者の事を指し、モータースポーツにおいてはマシンを製造するメーカー、団体を意味する。F1では参加者自らマシンを製作しなくてはならなく、コンストラクター=チームとなっている。
コントロールタワー コントロールライン脇にある管制塔の事を指す。計時、監視が行われる場所。
コントロールライン レース中の順位、タイム等を計測するライン(線)のことを指す。このラインを通過した瞬間から次に通過するときまでの所要時間のことをラップタイムとしている。また通常ゴールラインと等しいが、スタートラインとは必ずしも一致はしない。
コンパウンド モータースポーツにおいてはタイヤの硬さの事を指す。
サイド・バイ・サイド 2台が横に並んで争う様子を指す言葉。
サイドポンツーン コックピット横(車体側面)の部分を指す。ラジエーター、オイルクーラーなどのある場所。
サーキット 周回路、コース、アウトドモーロとも呼ぶ。サーキットには設備に応じてFIAによるライセンスが与えられ、ライセンスのレベルによって開催できるイベントが決められている。
サーキットライセンス サーキットの設備に応じてFIAが許可するライセンスのことを指す。このライセンスのレベルによってそのサーキットで開催できるイベントが決められている。また、サーキットを走行するためにサーキットが独自に発行する一般客向けのライセンスのことを指す場合もある。
サスペンション 路面の凹凸による車体へのショックを和らげるためのパーツ。基本的にスプリング、ダンパーなどにより構成される。
サスペンションアーム サスペンションを構成する腕(アーム)の部分。ブレーキやホイールを支えている部分であり、上側の腕をアップライトなどとも言う。
サバイバルレース 完走率が非常に低いレースを表わす言葉。サバイバルレースになると下位チームにも入賞のチャンスが出てくることがある。
サンドトラップ エスケープゾーンの一つで、小石混じりの砂が敷かれたスペースのことを指す。グラベルベッドとも言う。
シェイクダウン 開発していた新車の初走行をすること。テストでシェイクダウンを行う。
加速G。マシンが加速すると後ろに減速時は前向きにドライバーに力がかかること。Gは加速の大小に比例する。急加速、急減速時には非常に大きなGがかかる。
シグナルエリア ピットロードと周回路(コース)の間にある、ドライバーにサインを送ったりする場所のこと。ピットロードと周回路の間にはコンクリートの隔壁スペースが作られている。そこにはチーム毎に戦術用機器が設置されていてチームスタッフの一部はここからレース展開を確認したりドライバーにサインボードを出したりもする。
シケイン コーナーの一つで90度に近い角度を持つ鋭いS字状のものでマシン速度を急激に落すことができる。鈴鹿の最終シケイン、スパのバスストップシケインなどいろいろなコースに組み込まれている。
シティサーキット 通常は公道として使われている道路を臨時にサーキットにしたものを指す。有名所ではモナコGPのモンテカルロなどがある
シリンダー 車のエンジンなどの内燃機関を構成するパーツの一つで非常に重要なものである。ガソリンエンジンはオットーサイクルという行程を基本に動いており、全ての動力はここシリンダによって得られる。シリンダ内で吸気、圧縮、点火-膨張、排気という行程が行われる。
シャシー 車体のことを指し、エンジンやサスペンション、座席などが取り付けられるマシンの基本的な骨組みのことである。エンジンメーカーと組んでいるチームはこのシャシーの部分を自ら作らなければならない。
シャシー・コンストラクター コンストラクターと同意語。ただしフェラーリはシャシー・コンストラクターではなく、エンジンも自社製作している。シャシーのみを作るチームのことを「シャシー・コンストラクター」と呼ぶ。
シリーズポイント レース決勝で1~6位の入賞者に10、6,4,3,2,1ポイントと順にポイントが与えられる。このポイントを1シーズンで合計した総合ポイントで選手権を争う。1990年までは有効ポイント制が使われていた。
スーパーライセンス F1に参戦するために必要なライセンスでFIAにより発給される。ドライバーにはもちろん必要だが、チーム、オフィシャルにもそれぞれスーパーライセンスがあり必要である。
ストール いわゆるエンストのことで、エンジンが停止することをいう。
スピン マシンがグリップを失って回転してしまうこと。下手するとそのままリタイアしてしまう。また、後輪に過度の動力がいき回転した場合にタイヤが空回りすることはホイールスピンという。
スペアカー 別名Tカー。その名のとおりマシンが使えなくなった場合のための予備のマシンを指す言葉。
スリックタイヤ 溝のまったくないタイヤのことでレースで使われる。昔はF1でもこのタイヤが使われていた。溝がないため接地面積が大きくなりよりグリップが得られる。
スリップストリーム オーバーテークのために前車の真後ろにぴったりつくこと。スリップに入ると前車がいるため空気抵抗が極端に減るため、前車よりも少ないパワーで同じスピードでいられ、スリップから出て一気にオーバーテークすることが可能になる。ストレートでのオーバーテークシーンは必ずといっていいほどスリップに入ることから始まる。
スローパンクチャー 一気にタイヤが壊れることをバーストというが、これは徐々に空気が抜けていってしまう状態のこと。
セーフティーカー レース中大きなアクシデントが起き、そのままではレースが続行できない場合に作業が終了するまでコース上でマシンを先導するオフィシャルカー。別名ペースカーといい、その時点でトップのマシンの前を走る。この車が入っている時にはそれまでのタイム差が一気に縮まるため、ここでピットインを済ませるマシンも多い。
ターボ エンジンシリンダでの吸気を強制的に行いより多くの空気を送り込む機構。別名、加吸、スーパーチャージャー。現在のレギュレーションでは禁止されている。
タイト きついコーナーのことを指す修飾語。直角コーナーなどの角度のきついコーナーのことをタイトコーナーなどと呼ぶ。
タイミングモニター レース、予選中の順位やタイムの表示されるモニターのこと。
タイヤバリア エスケープゾーンの外側に並べられているタイヤで作られた壁のこと。マシンが追突して場合の衝撃緩衝の役目を果たす。ちなみにこのタイヤバリア、ただ無造作に並べているわけではなくキチンと安全を考慮して計算されて並べられている。
ダウンフォース マシンを下向きに押し付ける力のこと。ダウンフォースが十分に得られないとグリップもなくなってしまう。ダウンフォースを得るためデザイナーは空力デザインに頑張っている。
ダウンライト サスペンションを構成するパーツで、下側のアームをこういう。なお、上側はアップライトという。
チームオーダー 各チームから2人のドライバーがエントリーするのがF1だが、この同チーム内の2人のドライバーに対してチームから出される指示のことを指す。特に終盤戦のタイトル争いにもなるとチームメートのサポートが必要になる場合、チームからセカンドドライバーにオーダーが出ることがある。
DNS 「Did Not Start」の略。決勝でスタートできないこと、出走できないこと。
DNF 「Did Not Finish」の略。完走できなかったという意味。リタイアした場合に順位表に載る。
ティフォシ イタリアでは熱狂的なファンのことをティフォシ、ティフォージなどという。これはF1に限らずサッカーなどにおいてもそうである。だがF1に限っていえば熱狂的フェラーリファンのことをティフォシという場合が多い。
ディフューザー マシン後部の下のついている複雑な形状をしている板。この板は整流版でダウンフォースを生み出す。
テール・トゥ・ノーズ マシンが超接近して前車の後部(テール)と後者の先端(ノーズ)がぶつかりそうなくらいなまま走行している状態のこと。
テクニカルスポンサー 技術を提供するスポンサー。
テレメトリー マシンの状態について見るためのもの。マシンは走行中無線でテレメトリーシステムと繋がっており、そこからデータを読み取りことができる。速度、ギア、回転数、などいろんなデータを見ることができる。
ドライタイヤ 路面が乾いている状態に使うタイヤ。
ドリフト ドリフト走行という走行方法の一つ。オーバーステアぎみにコーナリングしている時にカウンターステアを当てて後部をスライドさせながら曲がる方法である。基本的にフォーミュラレースではグリップが高いためドリフト走行は行われない。
トラクション 牽引力のこと。加速時に必要でリアタイアに大きくかかる。トラクションが足りないとコーナー出口での加速が小さくなってしまう。
トランスミッション 日本語で言うと変速装置で主に3つの種類がある。オートマチック、セミ・オートマチック、マニュアル。ギアボックスとは基本的にこのトランスミッションとデフにより構成される。エンジンの回転はトランスミッションとデフを伝わってタイヤにいくのである。
ニュートラルステア オーバーステアとアンダーステアの中間に位置する状態のこと。基本的には思い通りにマシンが動くわけだが、このセッティングが最良というわけでもない。
ハート ハートエンジンを製作するエンジン製作/チューニング会社。非常に小さな会社で基本的に弱小チームに積まれていた。しかしかつて活躍していた時期もあった。
バイザー ヘルメットの視界部分の半透明カバーのこと。このバイザーには使い捨て用の透明フィルムが何枚か重ねて貼り付けてあり、汚れると、剥がしてクリアーにすることができる。レース中ドライバーが捨てバイザーを剥がしているシーンを見ることがあるだろう。
ハイノーズ マシン先端のノーズ部分が路面から高くなっているノーズ形状をいう。通常ハイノーズの場合フロントウイングは吊り下げ型となる。
パッシブサスペンション アクティブサスペンションの逆で、機械制御を行わないサスペンションのこと。受動的に路面の凹凸に対して車高を一定に保ち振動を吸収する役目を果たす。
パドック チームのトランスポーター、モーターホームなどが止まっている場所のこと。パドックパスがなければ入ることはできない。
パルク・フェルメ レース終了後一旦マシンを止めて置く場所。ウイニングランを終えてマシンを止めるところ。ここには柵が張ってあってチームスタッフといえども入ることはできない。
バンク 外側が高く、内側が低くなっている斜面上のコーナーのこと。逆の場合には逆バンクという。F1ではインディアナポリスの最終コーナーのバンクや鈴鹿の逆バンクなどがある。
ピット チームスタッフのいる場所でここでタイヤ交換、給油を行う。またピットの位置は前年度のコンストラクターズランキング順に決められている。
ファイヤーマーシャル 消火活動専門のサーキットの係員のこと。
ファステストラップ 決勝レース中の一番速いラップタイムのこと。普通「ファステスト」と呼ばれるのはこのことである。
フェラーリ エンツォ・フェラーリが興したレーシングコンストラクター。F1の最名門チームである。親会社はフィアット。
フォード アメリカの巨大自動車メーカー。
フォーメーションラップ 決勝でダミーグリッドについてからスターティンググリッドにつくまでに走行する1周のこと。フォーメーションラップ中は追い越し禁止であり、遅れたマシンはスターティンググリッドで最後尾にまわされる。
プジョー フランスの自動車メーカー。2000年をもってF1から撤退する。
フラットスポット 急ブレーキをかけるとタイヤの一部分がフラット(平ら)になってしまう。その部分のことをフラットスポットという。フラットスポットができるとマシンに縦振動が加わり非常に危ない状態となる。小さければいいが大きい場合にはタイヤ交換しなければならない。
ブラバム 1961年にJ・ブラバムが設立したコンストラクター。正式名称モーターレーシング・デベロップメント社。1970年にバーニー・エクレストンがチームを買収し活躍したが80年代後半から衰えはじめ93年F1撤退した。過去4度のドライバーズタイトル、2度のコンストラクターズタイトルをとっている。
プランク 車体底部に最低限の車高を確保するためにつけれらる板のこと。この板をつけるとダウンフォースが減ってしまう。
フリー走行 いわゆる練習走行。金曜日、土曜日に行われフリー走行でセットアップを煮詰めたり、練習走行したりする。
ブリスター タイヤの温度が過上昇するとタイヤ内部が沸騰してしまい、タイヤ表面がぶつぶつと凸凹になってしまうこと。夏の高温でのレースでできやすい。
ホイール タイヤ内側の部分。
ホイールベース フロントタイヤとリアタイヤとの間の長さのこと。
ポルシェ F・ポルシェが設立した自動車メーカー。61年にシャシー+エンジンの自社チームでF1参戦したが翌年撤退。その後83年にエンジンのみの供給でF1復帰。その時3度のドライバーズタイトルを獲得したが、91年撤退した。
マーシャル 別名オフィシャルともいう。ただ「オフィシャル」と違い、「マーシャル」という場合にはサーキットの係員を特定して使う。
マルチシリンダー 複数のシリンダーを持つエンジンのこと。シリンダー数を「気筒」ともいいV型10気筒エンジンが現在は使われている。
ミスファイヤー エンジンの点火ミス。点火しないシリンダーがでること。
無限 無限ホンダ。レースエンジンのビルダー&チューナーであり本田宗一郎の実子、本田博敏が1973年に設立した。1992年からF1参戦している。
メカニカルグリップ 空力の影響で得られるグリップをゼロとした場合のグリップ。マシン自体の性能やバランスによって決まる。
メルデセスベンツ 1885年にカール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーがオットー機関にガソリンを使うことを考え、高速小型のガソリン機関を発明したことがきかっけに自動車メーカーとしてのし上がった。ドイツの高級自動車メーカーで、レース歴も非常に長く、現在マクラーレンと組んでいる。
モーターホーム パドックに停まっているチームの大型トラック。部屋もあり、いろんな機器も詰め込まれている。
モノコック マシンの基礎部分のこと。カウルを外すと見ることができる。
有効ポイント制 1989年度まで使われていたシリーズポイントの計算方法。今のように総ポイントで争うのではなく全16戦中成績上位の11戦のポイントの合計ポイントでシリーズ順位を決める方法。
翼端板 ウイングの端についている板のこと。
ラジエーター エンジン冷却装置。
ラップ 周回のこと。
ランオフエリア コースアウトしたマシンの速度を落とすために用意された場所のこと。
ランボルギーニ イタリアの自動車メーカー。フェルッチョ・ランボルギーニが設立し、スーパーカーで有名である。フェルッチョはランボルギーニを売却しワイン造りをした。F1には1989年にエンジン供給で参戦した。
リタイヤ レースを途中で棄権すること。走行続行できない場合にリタイヤする。が、マシンを降りた時点では正式にはリタイヤではなくオフィシャルに届け出を出してはじめて認められる。そのためピットインしてドライバーがマシンから降りても、届け出を出さなければ、また乗り込んでレースを続行することが可能である。
リミッター レブリミッターのことを表す略語。エンジン回転数を制御する機器。
ルノー フランスの自動車メーカー。設立者はルイ・ルノー。非常に昔からレース活動をしている。F1には1977年にルノーチームとして参戦した。この時ターボエンジンを持ち込んだ。2002年にルノーチームとしてF1に復帰する。
レインタイヤ ウエット用のタイヤ。路面が濡れているときに装着する。
レギュレーション 日本語で「規則」という意味。
ローラ イギリスのレーシング・コンストラクター。エロック・ブロードレーが設立。1962年にF1参戦。しかし一年で撤退した。現在はレーシングシャシーの製作を行っている。

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