挑戦、努力萩野 公介

水泳を始めて 14 年は経ちました。水泳を始めてから一度も経験したことのない悔しさを、今年の夏休みに味わいました。

僕は、八月の半ばに行われた全国中学で、200 メートル個人メドレーと 400 メートル個人メドレーで、中学記録を樹立しました。そのレースは完ペキだ!とも言えるレースでは全くありませんでした。むしろ内容的には、悪かった方でした。しかし、中学記録が出たから、「まずはいいかぁー。」と、その時は思っていました。

その大会の一週間ほど後に行われたジュニアオリンピックカップという、スイミングクラブの名前で出場する大会がありました。全国中学で活躍した選手もたくさん出場した大会です。僕も、この大会に出場しました。この大会は、13 から 14 才という年齢区分で他の選手と戦います。そのため、一緒に泳ぐ選手は、同じ年齢の選手がほとんどということになります。種目は、400 メートル個人メドレー、200 メートル個人メドレーと、100 メートル背泳ぎ、リレー種目の二種目でした。

全国中学からあまり日が経っていないといっても、優勝は当たり前。そう思っていました。

大会二日目の 400 メートル個人メドレーが、この大会、最初に泳ぐ種目となりました。

予選は、楽に泳ぎました。二番通過でした。「さすがに楽に泳いでも一番では予選を通過したかったな。」と思ったのですが、しょうがないかー。と思いました。

決勝でも、二番でした。足が動かなくなるほど、頑張りました。でも二番でした。一番だった子は、僕が全国中学で樹立したタイムより、一秒以上早く泳ぎました。

その子は、僕と同い年でした。

同い年の子に負けるのは初めてでした。その子が僕の隣でガッツポーズで喜んでいる時、何もうれしくない、タイムも自己ベストより早く泳いだのに、何も喜べない自分が、すごく惨めで、情けなかったです。何とも言えない感情に陥りました。その時は、「あー。オレ、負けたんだ。切られたんだ。」そう思いました。

他の種目、200 メートル個人メドレー、100 メートル背泳ぎは優勝しました。

大会が終わったあと、初めて一週間全く泳ぎませんでした。テスト前ということもあったのですが、負けた。というショックが八割をしめていたと思います。

練習を再開してからまず、フォームの改善に取り組みました。今までずっと泳いできて、自分のベストの泳ぎだと信じていた泳ぎを変えるというのは、予想以上に難しいことでした。フォームが理想の泳ぎ方に近づいてきたら、ひたすら泳ぎ込むつもりです。

今までは、挑戦される身だったかもしれないけど、これからは挑戦し続けて必ず勝ちます。挑戦する心。これが今回の負けで得た一番大切なものだと思っています。

運動も大切だと思いますが、勉強もやはり大切だと思います。もしも、大けがをして水泳ができなくなったらと思うとやはり勉強することが大切だとつくづく思います。勉強はどうかというと、嫌いな方ですが、運動と同じように努力することは好きです。勉強をしていて、新しい知識を覚えるのはとても楽しいことだと思います。

また、中間、期末テスト、実力テストで、前回よりも順位が上がると、「出来る人よりも努力したんだ。」と、単純なことでうれしくなります。

難しい問題に挑戦して、解けてその答えがあっていると、その場で自分が成長した気分になれる時も、うれしいです。

人間が一番大切なことは、努力すること、挑戦することのどちらかだと思います。努力しなくなったら、人間の中身の成長がそこで止まってしまいますし、挑戦しなくなったら人間はそこで終わりだと思います。僕はこれからの将来に向けて、運動、勉強のどちらも挑戦し続け、努力し続けます。

その途中には、一人じゃとても乗り越えることが出来ない程高い壁がいくつも待っていると思います。その時には、家族を中心とした人たちの力を借りて乗り越えたいと思います。

そして、最終的に自分が幸せに生きていたら、それまでの努力が報われていると思います。

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