【日本文学】猫的事务所(最终回)



宫泽贤治用他短暂的37年生命,留给世人足以流传千年的经典童话。这位“代表日本的国民作家”,活着的时候,因为他的童话有着“太过强烈的个性”而遭到拒绝,仅仅自费出版了一部童话集,而且连一本也没有卖出去。死去之后,他因为这些无与伦比的童话作品而获得巨大的“重生”。

本周的《猫的事务所》迎来了完结。小执主播将在下期开启新的连载,届时不见不散哦~








猫的事务所 05

「さあ、今日は昨日のつづきのアンモニアツクの兄弟を調べて回答しなければならん。二番書記、アンモニアツク兄弟の中で、南極へ行ったのは誰だ。」仕事がはじまりました。かま猫はだまってうつむいていました。原簿がないのです。それを何とか云いたくっても、もう声が出ませんでした。

「パン、ポラリスであります。」虎猫が答えました。

「よろしい、パン、ポラリスを詳述せよ。」と黒猫が云います。

ああ、これはぼくの仕事だ、原簿、原簿、とかま猫はまるで泣くように思いました。


“好了,今天继续完成昨天关于阿摩尼亚兄弟的调查。二号秘书,阿摩尼亚兄弟之中,出发到南极去的是哪一个?”工作开始了。灶猫沉默地低下头。没有笔记本,即便它想说些什么也无法发声。

“是潘·波拉里斯。”虎皮猫答道。

“好。详细描述一下潘·波拉里斯。”黑猫说。

啊,这是我的工作!笔记本,笔记本——灶猫急得快要哭出来了。


  「パン、ポラリス、南極探険の帰途、ヤップ島沖にて死亡、遺骸は水葬せらる。」一番書記の白猫が、かま猫の原簿で読んでいます。かま猫はもうかなしくて、かなしくて頬のあたりが酸っぱくなり、そこらがきいんと鳴ったりするのをじっとこらえてうつむいて居りました。

事務所の中は、だんだん忙しく湯の様になって、仕事はずんずん進みました。みんな、ほんの時々、ちらっとこっちを見るだけで、ただ一ことも云いません。

そしておひるになりました。かま猫は、持って来た弁当も喰べず、じっと膝に手を置いてうつむいて居りました。


“潘·波拉里斯,在南极探险的归途中死于雅浦岛外的洋面。尸体被水葬。”一号秘书白猫读着灶猫的笔记本。灶猫此刻已抑制不住悲伤,它脸颊发酸,强忍着不让自己哭出声来。

事务所内渐渐忙得不可开交,工作进展十分顺利。大家只在极少的瞬间才偶尔瞥一眼灶猫,但都不发一言。

就这样到了中午。灶猫没有吃带来的便当,只是两手放在膝盖上,埋着头保持沉默。





   とうとうひるすぎの一時から、かま猫はしくしく泣きはじめました。そして晩方まで三時間ほど泣いたりやめたりまた泣きだしたりしたのです。

 それでもみんなはそんなこと、一向知らないというように面白そうに仕事をしていました。

 その時です。猫どもは気が付きませんでしたが、事務長のうしろの窓の向うにいかめしい獅子の金いろの頭が見えました。


终于在午后一点的时候,灶猫抽抽搭搭地哭了起来。于是接下来的三个钟头,它时哭时停、时哭时停,直到傍晚。

即使这样,大家也都假装没看到似的,愉快地工作着。

就在这时,猫同僚们都没有发现,所长身后的窗户外出现了一只威猛的狮子金色的脑袋。


    獅子は不審そうに、しばらく中を見ていましたが、いきなり戸口を叩いてはいって来ました。猫どもの愕ろきようといったらありません。うろうろうろうろそこらをあるきまわるだけです。かま猫だけが泣くのをやめて、まっすぐに立ちました。

 獅子が大きなしっかりした声で云いました。

「お前たちは何をしているか。そんなことで地理も歴史も要ったはなしでない。やめてしまえ。えい。解散を命ずる」

 こうして事務所は廃止になりました。

 ぼくは半分獅子に同感です。


狮子满脸疑惑地在窗外观察了好一会儿,忽然敲响房门进来了。猫们吃惊得不得了,也只能来来回回地在屋里打转。只有灶猫停止哭泣,笔直地站起身来。

狮子用洪亮而稳健的声音说:

“你们这是在干什么!为了这么些破事调查地理历史根本没有意义。赶紧给我停止!听到了吗,我命令你们解散!”

就这样,事务所被勒令停业了。

我也基本赞成狮子的意见。



主播 | 小执

小编 | reno

责编 | 日语之声

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