【日语共读】《罗生门》连载(7)

皆さん、こんばんは、ヒマワリと申します。

各位听众朋友们大家晚上好,我是今天共读栏目的主播ヒマワリ。今天我们继续共读日本小说家芥川龙之介先生的短篇小说《罗生门》。上回我们读到家将在门楼上遇见拔死人头发做成假发的老妇,面对家将的轻蔑神色,老妇将作何解释呢?

羅生門

芥川龍之介

「成程(なるほど)な、死人の髪の毛を抜くと云う事は、何(なん)ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、蛇を四寸しすんばかりずつに切って干したのを、干魚ほしうおだと云うて、太刀帯たてわきの陣じんへ売りに往んだわ。疫病えやみにかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干魚は、味(あじ)がよいと云うて、太刀帯たてわきどもが、欠かさず菜料さいりょうに買っていたそうな。わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方おおかたわしのする事も大目に見てくれるであろ。」

“拔死人头发,是不对,不过这儿这些死人,活着时也都是干这类营生的。这位我拔了她头发的女人,活着时就是把蛇肉切成一段段,晒干了当干鱼到兵营去卖的。要不是害瘟病死了,这会还在卖呢。她卖的干鱼味道很鲜,兵营的人买去做菜还缺少不得呢。她干那营生也不坏,要不干就得饿死,反正是没有法干嘛。你当我干这坏事,我不干就得饿死,也是没有法子呀!我跟她一样都没法子,大概她也会原谅我的。”


老婆は、大体こんな意味の事を云った

老婆子大致讲了这些话。


下人は、太刀たちを鞘さやにおさめて、その太刀のつかを左の手でおさえながら、冷然れいぜんとして、この話を聞いていた。勿論、右の手では、赤く頬に膿うみを持った大きな面皰にきびを気にしながら、聞いているのである。しかし、これを聞いている中(うち)に、下人の心には、ある勇気が生まれて来た。それは、さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。そうして、またさっきこの門の上へ上って、この老婆を捕とらえた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気である。下人は、饑死をするか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。その時のこの男の心もちから云えば、饑死などと云う事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。

家将把刀插进鞘里,左手按着刀柄,冷淡地听着,右手又去摸摸脸上的肿疮,听着听着,他的勇气就鼓起来了。这是他刚在门下所缺乏的勇气,而且同刚上楼来逮老婆子的是另外的一种勇气。他不但不再为着饿死还是当强盗的问题烦恼,现在他已把饿死的念头完全逐到意识之外去了。

故事已渐渐接近尾声,家将所谓的勇气究竟是什么呢?老妇将迎来怎样的结局?让我们期待下一次共读吧。

では、おやすみなさい。

本期监制: 日语之声

本期小编: 沫    言

本期主播: ヒマワリ


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